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知っておきたい心筋梗塞の基本
心筋梗塞は日本人の死亡原因の第二位にあげられている病気で、60代の男性に多い病気です。突然激しい胸の痛みに襲われ、「えぐられるような痛み」と表現する人もいるほどの苦しみを伴います。突然死の原因にもあげられる恐ろしい病気といわれています。
当サイトでは、心筋梗塞の特徴、前兆、予防、後遺症、原因などをご紹介します。心筋梗塞はとても怖い病気です。病気を知り、予防、対策にお役立てください。
心筋梗塞とはどんな病気か?
心筋梗塞とは心臓(心筋)が酸素不足になり壊死する病気です。具体的には、心筋を取り巻いている冠動脈が動脈硬化で硬くなりコレステロールなどの沈着で心筋に血液を送ることができなくなります。その結果心筋が酸素不足となり、壊死を起こしてしまう病気です。
症状
胸痛があります。安静にしていても激しい胸の痛みが20分以上続く場合、心筋梗塞が疑われます。突然、左胸部や左肩・首・下あご・みぞおちに締めつけられるような痛みや、押しつぶされるような苦しさを感じます。症状はとても激しいものです。
発作後、数時間経つと痛みが引いていきますが、これは発作が治まったのではなく、壊死が始まり痛みの感覚がなくなったサインの可能性があります。心筋梗塞は発作の直後から細胞の壊死が始まり心不全を起こします。壊死の範囲が広がり、場合によっては死に至ることさえあります。症状を感じたら一刻も早い処置が必要です。
心筋梗塞の検査
心筋梗塞の診断に欠かせない検査をご紹介いたします。
血液検査
心電図
心筋梗塞の前兆
心筋梗塞の症状としては、体験したことがない胸痛や圧迫されるような胸苦しさがありますので、このような症状がみられた場合は、早めに検査を受けるようにしましょう。
狭心症
狭心症とは、心臓に血液を送っている「冠動脈」の一部に異常が起き、血流が流れにくくなって、心筋(心臓の筋肉)が弱ってしまうものです。圧迫されるような痛みが、通常は数分から10分ほど続きます。運動した時や興奮した時に起こりやすく、少し休めば心臓の状態が回復します。
狭心症には主に2つのタイプがあります。
一つが「血管けいれん型」で、喫煙やアルコールの飲みすぎ、ストレスなどが原因で心臓の血管にけいれんが起こるもの。
もう一つが、血管が詰まってしまう「動脈硬化型」です。狭心症のほとんどがこちらのタイプで、心筋梗塞の危険性がより高くなります。
心筋梗塞の原因
心筋梗塞の主な原因は動脈硬化です。動脈硬化は心臓に血液と酸素を送る冠動脈に、コレステロールなどのプラークが沈着することで血管が狭くなったり、もろくなったりする状態です。動脈硬化そのものには、自覚症状がありません。この動脈硬化が発生する危険因子としては、脂質異常症・高血圧・糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。その他にも加齢・喫煙・運動不足・ストレス・肥満なども動脈硬化の危険因子と考えられます。
心筋梗塞の後遺症
胸の痛みなどの症状が起こってからすぐ病院に行き、冠動脈の詰まった場所をカテーテル治療で開通させることに成功した患者は、最近では1週間以内に退院が可能で、その後の生活にもほとんど影響がありませんが、心臓の細胞が死んでしまう壊死の範囲が広い患者は、たとえ退院できてもその後にさまざまな合併症が起こる可能性があります。
心筋梗塞を発症してから2週間から数カ月後に、発熱、胸の痛み、心膜炎、胸膜炎、肺炎などの症状が出ることがあります。これは「心筋梗塞後症候群」と呼ばれる後遺症です。これにはアスピリンの服用が効果的です。
心筋梗塞の予防
心筋梗塞の予防には、食生活における工夫と並んで、運動が効果的です。運動とは言っても特別に何かを始める必要は無く、日常的な行動習慣を変える次の3つを実践してみましょう。
軽い運動を日常的に
運動不足を放置していると、やがて筋肉量が減ってしまいます。筋肉量が減ると基礎代謝も落ち、太りやすくなります。その結果、内臓脂肪がつき、血液の循環も悪化して、動脈硬化が促進されます。
エスカレーターやエレベーターには乗らない
自動車や、駅などのエスカレーターやエレベーターなど、生活が便利になり、日本人は昔ほど歩かなくなりました。運動不足は心筋梗塞への生活習慣の始まりですので、なるべくエスカレーターやエレベーターを利用しないようにしましょう。
歩くときは早足・大股で
運動をする時間がほとんどない、そもそも運動は苦手だ、エスカレーターやエレベーターにはついつい乗ってしまう、というような方には、大股での早歩きをお勧めします。これなら、通勤や買い物の途中でも簡単にできます。
心筋梗塞の食事
心筋梗塞を予防するには、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症(コレステロール値や中性脂肪値が高い状態)、高尿酸血症(尿酸血が高い状態などを避ける食事などで、日ごろから予防を心がけることができます。
- 塩分の摂取は控えめに
- 動物性脂肪はなるべく避けよう
- ごはんの大盛りはやめよう
- タンパク質を摂るなら肉よりも魚
- 野菜や海藻からミネラルを摂ろう
- 努めて食物繊維を摂ろう
- 食事はバランスが大事
こういった少しの心がけ一つで、かなり予防も可能です。
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